WORKS
施工事例
HM邸
木のにおいが香る「和風と洋風のはざま=現代和風様式」の家
Concept|コンセプト
三世代同居の木造2階建て。
外壁にはむくの木板を利用した下見板貼りとした。
屋根はガルバリウム鋼板の瓦棒葺き。
現代和風様式を追求したデザインとした。
本物の木を外部に利用すると痛みやすく汚れも目立つため、はじめからキシラデコールの濃い色を塗った。
計画では「壁:黒+屋根:シルバー」と「壁:茶色+屋根:グレー」から選択することとなったが、外観の色あせを考慮し後者に決定した。
内部はシックハウス対策を講じ自然素材を材料として使うことを心がけた。
床は桧むく材のフローリング、天井には杉むく材と本物の木材を利用した。
それらにあわせて壁は白いクロスとした。その他には一般にいう建材をまったく用いなかった。
むく材を利用することにより木のにおいが香る空間となったが、傷・汚れがつきやすいことが難点である。
敷地の形状から玄関は北西側となった。そのため玄関は西日が強い。
対策として玄関脇に「よしず」を垂らした。そうすることにより西日の暑さが和らいだ。
日本の風土の中での住みつづけるということにとって、古来から使われてきた素材(今回は「よしず」)を工夫して用いることがどれほど大切かということを考えさせられた。
場所
岐阜県各務原市
用途
住宅
延床面積
155.69㎡
階数
2階