WORKS
施工事例
N整形外科内科医院

「易」と「家相」と建築計画の融合 

Concept|コンセプト

敷地の3方を取り囲むようにして垣根が設けられた細長い敷地に整形外科と内科を併設した医院を計画することとなった。

計画はすべて「易」と「家相」ありきで進めることとなった。
私自身も仕事柄、家相や方位といったものは無視はしない。日本で建物を計画する仕事をする上では大切な事柄のひとつである。が、それにこだわりすぎると計画がまったく成立しないことも確かである。
しかし、この物件に関しては、トイレ、水回り、各出入り口などすべてにおいて「家相」のチェックが入って成立した。
工事中も様々なお祓いや儀式・方法をご指導いただいて進めた。

施主はご夫婦2人ともが医師であり「二人が医師として続けられる限り存続する建物にしてほしい」という要望であった。そのため将来、他への用途変更が可能な作り方をしてはどうかというスケルトン-インフィル方式の提案をした。そのため、建物の平面形状は単純な長方形とした。
外観に関してはアスロック横張りの外観とした。

整形外科には高齢者の来客が多いためアプローチはガラス屋根としフレームを緑色とすることによって明るく、存在感のあるものとした。
大屋根の軒天には波型スレートを用い、単調になりがちなひさし下の空間に変化をつけた。外壁が明るめの色づかいとしたため、軒天は濃い緑色を用いて外観を引き締める効果をもたせた。

敷地の植栽は医院ということもありすべて薬草・薬樹にするという基準のもとに選択した。
また、それら植栽に囲まれた正面の看板はステンレス板に黒の浮き文字とした。そして文字が夜間でもよく目立つよう白のカッティングシートを文字下に貼った。このシートは医院に整形外科があることにちなんで骨をモチーフとした。

場所
岐阜県本巣郡
用途
医院
延床面積
571.86㎡
階数
2階
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