WORKS
施工事例
かしも健康交流センター

「赤い3本柱のあるミニ道の駅」

Concept|コンセプト

敷地は加子母村の中央を南北に通る国道257号沿いにあり、加子母村のほぼ中央に位置する。 

加子母村は岐阜県の広域森林保護園構想の南飛騨国際健康保養地のひとつとして参加している。
既設の建物はそもそもが高齢者いきがい対策として作られた施設である。この改装は上記の加子母村を取り巻く状況を考慮して整備改修していくこととなったものである。 

この建物は八角形の二棟をつなぐ形でつくられているため改修プランにも制約があった。
国道沿いにあることから将来近くに道の駅が作られる計画があるが、今現在は「食べる・買う・情報取得」ができる「ミニ道の駅」として施設改修を行うこととした。 

下見板張りの外壁は木材が劣化しており店舗としての存在感が薄れていた。そのため屋根を黒くし壁はしっくい塗りの白とし、村の景観になじみながらも存在感をだした。 

国道と平行して流れる川沿いの面にはウッドデッキを設け川べりの景観を眺められる休憩とコミュニティースペースを設けた。 

既設建物の床はコンクリートの床であった。しかし、寒さの厳しい地域であり床からの冷えをなくすため桧板の床組みをした。壁はしっくい調の白とし窓には和紙ブラインドを用いて全体に自然の木の色と白でまとめた。これには商品を目立たせるという狙いもあった。
また、加子母村は桧の産地であり、「東濃桧」は有名である。そのため床のみでなく柱、建具、家具にも天然の桧を利用した。
桧を使ったどっしりとしたテーブルや展示ケースは店舗内に「本物」の良さと存在感をもたらした。

全体にモダンな和風といったイメージのある施設となった。

「ゆうらく館」と書いた外部に立っている3本の赤い木の看板は、川辺に流れ着いた流木を利用してつくったものである。国道を通る人にとって目を引く存在となっている。

場所
岐阜県恵那郡
用途
道の駅
延床面積
353.39㎡
階数
1階
Back